2012/12/07
New Word Panic!
これはなんの絵でしょう?そう。僕のアーティストとしての才能はゼロ以下。その才能のおかげで、顔が書いてあるただの2つのゴルフボールにしかみえないかも。
でも本当にこの絵から伝えたかったことは、語学を勉強している生徒の何人かが抱えている問題について。その傾向があてはまるかどうかはあなたの性格によると思う。
その傾向とは、会話の中で知らない単語がでてきた時、言葉に詰まってしまうこと。
生徒の中には知らない単語を聞いてもあまり気にしない人もいる。話したり聞いたりするのをやめないで会話をのびのびと楽しんでいる。その一方、知らない単語を聞いたとき口を閉ざして会話を中断してしまう生徒もいる。話している本人も気まずい。
なぜこうなるのか?僕の考えでは、このタイプの人は、単語を全て聞き取ろうと集中しすぎて”Going with the flow(流れにのること)“をしていないから。
絵の中で、顔の下に引いてあるラインはセンテンス(文)で、ライン上の“NW”は“知らない言葉”を表している。左の顔の生徒は、知らない言葉を聞いてセ ンテンスのことは忘れてしまい「What does that word mean? (単 語の意味はなんですか?) I don’t know that word. (言葉の意味が分かりません。)」「Oh no. I’m going panic.( どうしよう頭が混乱しそう)。」と言っている。
右の顔の生徒は、知らない言葉をきいてもセンテンス(文)全体のことを考えている。そして会話を遮ることなく聞き続け、問いかけをする。そうすることで会 話はつながっていき、知らない言葉は、幾通りかの前後の文脈から推測できるようになる。言葉の意味を直接聞かなくても理解することができている。
2つのタイプの生徒が大体同じようなボキャブラリーとスピーキングのスキルを持っていたとしたら、右の顔のタイプの方が会話上手といえるだろう。
あなたにそのような傾向があったとしても練習で直すことができるので大丈夫。(自分も何年か前に日本語を習い始めた時、同じようだった・・・。)
知らない言葉を聞いた時、思考停止にならないで、キーになる言葉をとらえて、ボディーランゲージをよく観察して、意味を予測してみよう。
大事なことは、右のタイプのゴルフボールみたいに会話をもっと楽しむこと。もし左のタイプだったとしても、誰だって変わることができる。僕だって変われたんだからね。