数年前に宇都宮で開かれた英会話のパーティーで、ある男性がどうやって解くのか全く分からないにもかかわらず、いろいろとトライすることで問題を解いたことに感心したことがある。
英語でそういうことを表すイディオムがある。
“to (just) jump in at the deep end” 泳ぎ方を知らない人が泳ぎを早く習得するために、プールの一番深いところにとびこむ。という意味。
その問題はパーティーの主催者によって出題された。真ん中で折って、つながった状態にしたわりばし(下のpicの赤のライン)を半分の長さのわりばし(青 のライン)にたてかけ、ピラミッドを作る。そのピラミッド(全てのピース)を別のわりばしを使って1回の動作で持ち上げなくてはならない。
一見、不可能に見えるので誰も何もしなかった。みんなじっと黙って考えているだけだったが、グループのムードメーカーだった彼はテーブルにかじりついて3回程いろいろと試してみた。でもわりばしは毎回倒れてしまい失敗におわった。
しかし、3回目のトライの後に何かピンときたようで「あ、分かった。」といって(主催者がわりばしをもう一度セットした後)、次の挑戦で全てを持ち上げる ことに成功した。みな拍手しながら感心していた。でも僕が一番心に残ったことは、彼が数回の失敗を通して成功する方法を見いだした、そのやり方だ。
もし彼が何も試してみなかったら問題の解き方は分からなかっただろうと思う。(残りの人達が分からなかったように・・・。)
英会話の先生はよく「間違っても大丈夫だよ。」というが、この話を通して思うことは、間違えることは大丈夫なんてもんじゃない。学ぶ際にはむしろ間違えた方がいい!英語でいうと
“Trial and Error” てことさ。